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ひ と り ご と
★福岡単身赴任から自宅に戻り、毎日の食事のありがたさを身にしみて感じています★
感謝の気持ちを込めて!
 


こんな本を読んだ

知ってるようで知らないインドを学ぼう!

図書館から本を借りてきました(^_-)-☆


2012年12月24日(月)17:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | こんな本を読んだ | 管理

”あたし”

友人からお借りした本です。
いつものように帯を見ず、作家も知らず
目次を飛ばして読みはじめます。

今回は途中、なかなか読み進まず
290ページまでたどり着くのに
なんと4カ月も経過してしまいました(~_~
しかし、第4章の後半から最後(411ページ)までは今日、一気に読みました。
4か月も温め続けた(?^^;)甲斐があったと言えるほどに
最後は圧巻でした。
正直、度肝を抜かれました。
驚きの結末。お見事です。

で、今、初めて書店のブックカバーを外してみます。

帯には妻夫木聡の感想で「最後にどんでん返しがあってね、、、」
と書いてあります。
この帯を読まなくて本当に良かったと思いました。
『どんでん返しがある』って何だろう?
って思いを馳せながら読むのも良いのかも知れませんが
事前情報ゼロ、先入観なしで読んでみて
「うわっ!こんな大どんでん返しあるかよ!」って驚愕する方が
よほど楽しいと思うのです。
勘の良い人なら「鏡の中で小首を…」のくだりで
『あれ?もしや?』と思うかもしれないのです。
そうなると最後は『やっぱりな』で終わってしまうのです。

第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した作品です。
作家は文体から(名前ではなく)女性だと思っていました。
男性なのですね、失礼いたしました。

とにかく、読ませていただきまして
ありがとうございました。
十分に時間をかけた分(?^^;)とても面白かったです。



2011年9月18日(日)21:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | こんな本を読んだ | 管理

直木賞受賞作

昨年の直木賞受賞作は
作者が5年連続でノミネートされ初めて受賞した作品でした。
直木賞受賞作家はそれまでも、
たびたびブラウン管に登場し
ビックマウスと呼ばれ注目を集めていました。
私がたまたま見ていたTVでも
取材を受けながら小説を書くということをやり遂げて自画自賛。
ビックマウスを演じていたのかもしれません。

とにかく、この作家のことがとても気になっていて
書店に並ぶ直木賞受賞作品を手にとっては眺め
古本屋で過去に書かれた作品を見つけては
ペラペラとページを繰ったこともありました。

けれど、なぜか購入するには至りませんでした。

それが、15日金曜日のこと
仲良くしていただいている取引先の方から
「豆腐さん、小説読みますか?」
「はい、読みますよ^^」
とうことで、貸していただいたのが
ずっと憧れ続けていた直木賞作家の直木賞受賞作品でした。

思いがけないところで読む機会が巡ってきました。
これが縁と言うものなのかと思うほど。

小説を読む前に書評などは一切読みません。
帯のキャッチコピーさえも見ずに
先入観ゼロで読みます。

ビックマスはどんな物語を展開するのだろう。
どんな世界にいざなってくれるのだろう。

一気に読みました。

序盤、中盤までは完璧なレース運びでした。
テンポも良く
中盤までは映画化した時のキャストを想像し
わくわくしながら読み進めました。
どんな結末を迎えるのだろうかと
作者になったつもりでストーリーを想像します。

しかし、終盤に差しかかるころから
人物設定に急に違和感を感じる展開になりました。
そんなわけないだろうと、、、
ゴールはそっちですか。と。
急激に失速したように感じました。

そして
共感できないまま最終章となり最終頁となりました。

最後の力を振り絞り
よろけながらゴールに倒れこんできた作者を思い浮かべました。

期待が大きかったからかもしれませんが
疑問符だらけの結末でした。

以下
具体的な批評を書いてますので
白字で書きます。
読んでない方はネタばれになりますので読まないでください。

利根慎一(主人公)
春也に嫉妬心を持っていくあたりの描写は秀逸でした。
でも、
母親が同級生の父親と密会していることで
それだけで殺意を抱くことになるのか全く理解できません。
母親が不幸になったとか特別に嫌な思いをしているとかではなく
不倫でもないし、誰も不幸にはしていません。
むしろ母親は恋をして女を取り戻している様子です。
それは喜ぶべき状況だと思いますが。
息子としては複雑な気持ちで喜べないとしても
殺意を抱くという設定がどうしても理解できません。


葉山鳴海
鳴海はとても母親を慕っているし
母親を殺されたことがを恨みに思っている。
染みついた恨みの感情をどうにかしたいともがいていた。
父親の幸福よりも愛も一人占めしたかった。
それは良いとしても。
結果的には慎一の心ををもてあそんだだけ。
慎一に対する謝罪の気持ちは微塵も感じられない。
「大人になるのって本当に難しいよ」とポツリ言う。
自分のことしか考えていないような、
つまらない魅力のない子で終わってしまった。

利根純江
未亡人の哀愁のようなものがほとんど感じられない。
とても健康的。

利根昭三
昭三の死は不自然だし、意味があるとも思えない。
タイトルのために死んだのか。。。

富永春也
台詞から読み取れる性格は
とてもしっかりした思慮分別を持った優秀な子です。
クラスでは強いリーダーシップを発揮できるでしょう。
友達がいないという設定には無理があります。
親から虐待されても表に出さない強い精神力を持った子です。
内側にストレスがあったとしても決して
陰湿な手紙を書くようなタイプではないはず。
父親との確執をナイフで脅すというだけで
いとも簡単にクリアしてしまう。
この描写には、わずか2ページ。
書こうと思えば20~30ページは書けるだろうに。
書いたとしてもとても陳腐で安易な展開だから
あえて書かなかったのかもしれない。
言い残した言葉は「大人も、弱いもんやな。」

彼も最後は慎一に対してはとても冷淡だ。
慎一は作者の分身だと思う。
作者が伝えたかったことは”人の世は無常だ”
そのことだろうか。

ヤドカミ様
こっくりさんしかり、子どもは神秘体験に興味があるし
感受性も高いし信じる気持もある。
ヤドカリの赤ちゃんを育む気持ちがあっても
炙って殺す残虐性も併せ持つ、それは子どものならでは。
あの子たちはそんな無邪気な普通の子どもの精神じゃないと思う。

それにしても
最後のグダグダはなんなのだろうか。

鳴海の父親を殺して欲しいとヤドカミ様に願い。
その日が来て夜になって
願いが叶うと想像をめぐらして興奮していたところに
突然、鏡に映るグロテスクな顔をした少年(自分)が現れ
恐怖に覆い尽くされてしまう。
突如、思い直してヤドカミ様の殺人阻止に走り
鳴海の父親が運転する車に激突してしまう。

これがクライマックスか。。。

唐突に果物ナイフが登場し
ナイフが春也を救う。

なんとかしてゴールしなきゃという
作者の焦りすら垣間見えてしまった。

作者は直木賞の受賞後にインタビューで
小説家になった理由として
「自分が読んで面白い小説を自分で書いてやろうと思った」
的なことを言っていた。
世の中に面白い小説がないから自分で書くと言わんばかりに。

マスターベーションのように
一人で書いて一人で読めば良いんじゃないか。
とまで思いました。

でも、描写力、文章力にはすばらしい才能を感じます。
この小説だって
あと500ページ書く気になれば
もう少し違う仕上がりになったかもしれないのに
と思いました。

読ませていただき、ありがとうございました。



2011年4月17日(日)21:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | こんな本を読んだ | 管理

爆笑問題のニッポンの教養

ウチから横浜までは
地下鉄を乗り継いで90分ほどかかります。
3日間、3往復で読んだ本。

爆笑問題のニッポンの教養はちょうど
行きに2冊帰りに2冊読めます。

それ以外に図書館で借りた本…
いろいろですね。



2010年4月11日(日)23:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | こんな本を読んだ | 管理

闘育論

5月5日は亀田の日でしたが
今日は「闘育論」を読みました。
3兄弟(+妹)を育てた亀田史郎さんと自分は同世代です。
そして二人の男の子を持つ親として読みますとかなり痛いです。
片手間に育てたら片手間な子どもにしかならない。
まったくその通りで痛いです。
一番、痛かった箇所は
”ほしかったのに買うてくれなかった。
みんながもっているのに自分だけがもっていなかったっていう悔しさが心に残ってもええのかいな。
親父に買ってもらったっていう思い出の方が大事や思うわ。
こどもっちゅうのは小さいときは甘えるのが仕事やねん。”
のところ。
この箇所はかなり痛くて、
読んだときに本当に心臓が痛くなりました(冠攣縮?)。
欲しいものがありすぎる長男でしたけれども中学生の時に
可哀想なぐらい我慢をさせました。
その頃から、意欲が急速に低下していったように思います。
自分の子育て。
自分の人生の全てを子どもに賭けてこなかった。
片手間だった。愛が足りなかった。ということです。

今日は愛について思う日で
BSで「イマジン」を観ました。
ジョン・レノンの生涯を追った記録映画ですけれども
これを観ながらも
いったい自分はどれだけ人を愛せているのだろうか。
自分の命・自分の人生の全てを愛する家族に捧げるっていう誓いは
どこにあるの?
あるなら見せてみなよ。
と思う誕生日の夜でした。



2006年5月7日(日)02:04 | トラックバック(1) | コメント(0) | こんな本を読んだ | 管理


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